創業51年のサッポロラーメン花くまへ行きました - ナニワシヤウシヤ〜キタ・ミナミ〜

閉店前に食べに行きました。【素朴さだけではない美味さ】

※こちらの店舗は2023年12月25日に閉店しています。閉店直前に訪れた際のレポートです。

今回は近鉄「河内天美駅」前にある天美商店街(トレビアンAMAMI)にやって来ました。
初めて訪れたのですが、飲食店や鮮魚店、ブティック、病院等などが並ぶ下町感溢れる商店街です。閉まっている店もあり活気があるとは言えませんが、懐かしい雰囲気が残るレトロなお店が多いです。

そんな天美商店街に、ひと際味のあるラーメン屋「花くま」があります。
いかにも町のラーメン屋といった雰囲気が素敵。

なんと、一代で営み続けて創業51年だそう！

テント屋根や看板、手書きメニュー、食品サンプル、アルミの出前箱など、良い味を出していますね。
しかし、屋内の暗い場所にあるにも関わらず、明るくきれいな外内装です。よく手入れさられているからでしょう。
席はテーブル席２卓、カウンター席４席程とこじんまりとしています。

メニューはしお・みそ・しょうゆの３種類。
そこにチャーシュー・わかめ・コーン・バター・玉子のトッピングがチョイスできます。
カレーライス、おにぎりもあります。

厨房では、51年営み続けた店主さんと（たぶん）奥様が手際よくラーメンを作ります。
店主さんが出前をもっていく様子も見られました。

いただいたラーメンがこちら！（以下で感想を綴っています）

・白濁したベーススープ
優しいまろやかさがあり、あっさりと素朴なお味。そんなベーススープなので、しょうゆ（カエシ）でもバターでも味噌でも、それぞれの味を生かしてくれます。
店の雰囲気から「素朴で王道、大味なのかな」とおもっていましたが、味のバランスが良く丁寧に作られているのが伝わります。

・トッピングのチャーシュー・わかめなど
チャーシューはもも肉の薄切り。見た目以上に柔らかくて驚きました。肉肉しさのあるお味ですがクサミが一切無くとても美味しいです。塩分強めですが、そこもスープの薄味とのバランス◎
ワカメも大きく肉厚で良いものが使われています。
なによりトッピング類は量がしっかり盛られているのが嬉しい。

・麺
断面の丸い中太ちじれ麺。こちらも（入っているかは分かりませんが）卵っぽい素朴な中華麺。硬さもしっかりあり伸びにくいようすを見ると、コチラも良いものが使われているかと思います。

どのラーメンもとても美味しく、51年間愛され続けたのも納得でした。しかし、サッポロラーメン花くまは、この記事を書いている2023年12月25日に閉店するそうです。
今ではこのような味のある「町のラーメン屋」はほとんど無く、閉店してしまうのは寂しいですが、新参者ながら最後にお邪魔させてもらえて良かったです。
美味しく心も温まるラーメン、ごちそうさまでした！