蕎麦屋『四天王寺 はやうち』に行ってきました

ここを超える蕎麦屋、未だ出会えず!

今回は、四天王寺からすぐのところにあります蕎麦屋「四天王寺 はやうち」に行ってきました。

★ こちらは2021年12月の訪問レポです
★ 記事後半に2022年12月の訪問レポを追記しています

四天王寺 はやうち

はやうち 大阪市天王寺区四天王寺1丁目12−16

こちらが今回お邪魔した『はやうち』です。木を基調とした、蕎麦屋らしくて渋いけど可愛さもある店構えです。はやうちと木で書かれた看板がジブリっぽくて愛らしい。

実はこちらのお店、今回で3回目の訪問です。
外一そば・二八そばの美味しさに魅せられ、定期的に食べに来ています。

この日は土曜日。12時半頃、店の前に着くと既に3組の待ちがありました。予約表に名前を書き、店前に置かれた電気ストーブの前で暖を取りながら待ちます。すると 丁度2,3組が退店し、10分もしない間に入店できました。
いつもは10分~20分は待つので、今回はラッキーです。

店内へ

中へ入ると、暖房がよく効いていました。かなり冷えていたのでありがたい。これで冷たい蕎麦も美味しくいただけます。

店内は狭くて通路は人ひとり分の幅しかありません。席数も、背の低いカウンター席が4席・4人掛けテーブルが2卓と少し窮屈ではあります。しかし、店内も 木のぬくもりを感じられて心が落ち着くような内装です。店が広くなってしまうと、この暖か味は味わえないのかも知れません。はやうちのホームページによると、「どこか懐かしさを感じていただけるような落ち着いた空間」「はやうちの世界観」にこだわっているそうです。

はやうちのお蕎麦は「 細挽き」「荒挽き」

はやうちは、「荒挽き蕎麦=二八そば」と 「細挽き蕎麦=外一そば 」 を取り扱っています。 “外一” “二八”と聞くと、そば粉の割合の違いと認識されます。
しかし、はやうちホームページによると、
・荒挽き蕎麦は「殻ごと蕎麦の実を石臼で挽き、少し残る荒さと共に、蕎麦本来の風味を味わえる蕎麦」
・細挽き蕎麦は「殻をむいた蕎麦の実を一定の細かさに挽いて、舌触りも優しく蕎麦の自然な甘みを感じられるお蕎麦」
とのこと。そば粉の割合だけでなく、蕎麦の実の挽き方 で違いを出しているのだそうです。また、蕎麦の実は店主さんが 福井・長野・富山などに直接訪問、出来栄えを確かめて仕入れているのだそうです。

はやうちの美味しいそば茶

メニュー

そんな こだわりのつまったはやうちのおそばは、せいろそばと温かいおそばでいただけます。せいろそばは先述したとおり、 「細挽き蕎麦」と「荒挽き蕎麦」から選べます。

おそばの種類も豊富ですが、他の一品料理も魚料理・肉料理・野菜料理…とバラエティー豊かです。一品料理は夜限定メニューもあるため、おすすめの日本酒とおそば、一品料理で晩酌するのも良いですね。
また、季節のおそばもあり、いつ来ても 何回来てもどれを食べるか迷います。ちなみに、夏季には「冷やかけすだちそば」が出ていました。
結局「細挽き」も「荒挽き」も、そして冷たいおそばも 温かいおそばも食べたくて、今回は

  • 荒挽きせいろ 2枚
  • 細挽きせいろ 1枚
  • 季節のおそば 柚子とかぶらのおろしそば
  • そばがき

を注文しました。

荒挽きせいろ

こちらが、蕎麦の実を殻ごと挽いたそば粉を使用した二八そば「荒挽きせいろ」。白ネギ・わさびを加えたつゆでいただくと、二八そばと思えないほど 蕎麦の香りが強い。香ばしい風味がふわりと鼻から抜けていきます。蕎麦の粒感が強い食感で、のどごし最高です。十割そばに近いような特徴がある二八そばですが、十割そばより食べやすさがあります。
そばつゆは かつおと昆布の出汁が効いていて、ほんのり甘みも感じます。濃いめのつゆで、しっかりそばに絡んで風味をひき立てます。

2枚注文すると、1枚目を食べ終わるころに2枚目を出して下さいます。

荒挽きせいろ

コチラは、殻をむいた蕎麦の実を一定の細かさに挽いたそば粉を使用した、外一そばの「細挽きせいろ」。食べてみると、蕎麦の風味が優しくて ツルツルの食感が心地いい。細いのに コシが強くて 食べごたえがあります。また、長くて細いので すするのが心地いおそばでした。

柚子とかぶらのおろしそば

こちらは、冬季限定の「柚子とかぶらのおろしそば」です。柚子の皮とほうれん草が添えられていて見た目にも美味しい一杯。食べてみると、かぶらおろしのとろみのある お出汁は、かぶらの甘さとかつお・昆布の旨みが効いていてとても上品。柚子の酸味、苦みがほんのり加わっていて、優しいお出汁がぐっと深い味わいに仕上がっています。食材本来の自然な旨みで調味されているため、そばの香りや味がちゃんと伝わってきます。また、おそばは もちっと弾力のある食感に仕上がっていて、より一層そばの甘みを感じます。おそばだけでなく、お出汁まで全部いただきました。

そばがき

そばを完食するのを見計らって、そばがきを出していただきました。
かつお節をかけた大根おろし、わさび、醤油、海苔とともに出てきます。海苔は木の箱に入っていて、下から熱を加えて温めているので温かくてパリッとしています。のりで巻いて食べると、そばがきがもちもちで まるでお餅のような風味。また、そばの味がクドくなく、あっさりとしています。そばがきが苦手な私でも はやうちでは好んで食べるほど、食べやすくて美味しいそばがきです。
1杯にしっかり量が入っているので、いつも2人で分けて食べています。

そば湯

そばがきも完食し、そば湯が出てきました。コチラもサラッとしていて飲みやすい味です。

冷たい とろゝそば

コチラは前回の訪問でいただいた冷たい「とろゝそば」。
そばつゆととろろ、そばが別で来るので、どのように食べるのが正解なのか…と戸惑いましたが、私はとろろをぶっかけたそばをつゆにつけていただきました。とろろの種類が違うのか、擂り方が違うのか、とてもふわふわとしていてメレンゲのようなとろろでした。

まとめ

今回は、蕎麦屋「四天王寺 はやうち」に行ってきました。
おそばの挽き方、食材、調理方法、提供の仕方など、細部にこだわった料理ばかりでした。年末年始の年越しそばに、「四天王寺 はやうち」に行ってみては。

※年末年始の営業予定は以下を要確認

【追記】2022年12月訪問

再び訪問しました。
14時頃に到着すると、ちょうど席が空くところだったので並ばずに座ることができました。
この時間が穴場かも知れませんね。

メニュー

価格以外は変わって無さそうです。

天ぷらせいろ

衣がサクサクで香ばしいです。

鴨汁せいろ

鴨は脂が甘くて、肉がとても柔らかい。
つけ汁はかつお出汁と醤油が効いていて甘すぎず、しかし円やかでお蕎麦の美味しさをひき立てる美味しい鴨汁でした。

太巻き

ふっくら甘い卵焼きが優しいお味。
お米も1粒1粒が瑞々しくて美味しい。

四天王寺 はやうち 2022年年越しそば・大晦日の営業について

四天王寺はやうち 基本情報

アクセス

・OsakaMetro谷町線 四天王寺夕陽ヶ丘駅 4番出口から 南へ徒歩約3分
・JR 天王寺駅北口 を出て 北へ徒歩約13分
・駐車場 なし

営業時間

11:30~15:00(L.O)
17:30~21:00(L.O)

定休日

月曜夜・火曜夜・水曜
※2021年の年末年始・・・
12/29(水)は昼まで営業、12/30は昼まで営業、12/31は19時まで営業、2022/1/1は定休日、2022/1/2は昼まで営業
※2022年の年末年始・・・
12/29(木)、12/30(金)は昼まで営業、12/31(土)は19時まで通し営業(蕎麦が無くなるまで)、2022/1/1は定休日、2022/1/2(月)~1/6(金)は昼まで営業

※はやうち公式ホームページはコチラ

支払い

・カード可(JCB、AMEX、Diners

その他

・テイクアウトあり
・予約可
・そば打ち体験教室も開催中(要予約)

▼その他の記事をチェック

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です